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犯罪の怖さ
  防犯に熱心でないことは、信用問題になることもあります。なぜ個々の防犯が必要なのかをわかりやすく説明します。


  日本の防犯セキュリティに対する知識や意識
3つの事例から見える事
被害を未然に防ぐ事が大切
凶悪化する犯罪
被害は窃盗だけではすまない

  日本の防犯セキュリティに対する知識や意識
「うちは大丈夫!盗られるものがないから!」
防犯・セキュリティの仕事に携わって、何度も繰り返し聞いた言葉です。
本当にそう思いますか?
もしほんとうに侵入され、たまたまはちあわせしてしまって、「本当に命をとられてしまったら、どうするの!」ということを思います。

平成13年の侵入盗被害約30万3000件のうち、家人がいない時に入ってくる空き巣被害は、約12万4千軒の40%で、何と残り23%の7万件は家人がいるにもかかわらず入ってくる忍び込みや、居空きと言われる被害です。はちあわせしたら、本当の強盗になりかねません。
自分や家族、うちの会社だけはそんな被害に遭うはずないと考えていませんか。

その意識は日本に生まれたから仕方ないと思います。
先進国であるヨーロッパやアメリカに比べて、日本の防犯セキュリティに対する知識や意識は30年は、遅れていると感じます。どうしてかというと日本は歴史上単一民族であり、島国でもある為、諸外国からの入り込みは少なかったのです。
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  3つの事例から見える事
しかし、最近の犯罪を見ても解る通り、21世紀は国際化の時代を迎え今後益々犯罪は多くなり、窃盗団による犯罪の高度化、凶悪化もさらに進んで行くと思います。私は、仕事柄多くの被害にあった現場を見てきました。ここで、3つの事例を紹介したいと思います。

1、 午前9時頃「カギ穴にカギが入らない」というお電話があり、現場に着いて、お客様の身分確認をした上で、ドリルでカギを壊して開けてみると、会社の大切な運転資金を通帳から根こそぎ奪われていました。ドロボウは、針金のようなものを加工してカギをあけるピッキングといわれる方法で侵入し、盗んだ後、発見を遅らせるために、カギ穴にボンドをつめていったのです。社長さんは最初、なにかカギの調子が悪くてカギ穴にカギが入らないのだろうと軽く考えていらっしゃいました。途方にくれる社長さんの顔を忘れることができません。会社や社員さんはこれからどうなるのだろうと心配しました。

2、 「カギをかけているのに、誰かが入ってくるので、カギを見て欲しい」と年配の女性からお電話があり、行ってみると、扉にカギが3個ついていました。詳しく話をきいてみると、一人暮らしをされていて、過去数回に渡り侵入されて、被害に遭われているのです。
今は、心配で「ソファーでしか眠れない」とおっしゃるのです。皆さん考えてみてください。閉めたはずのドアが開いていたり、何度も盗難に遭えば、誰でも、そうなりかねないとおもいました。本当にかわいそうでした。

 
  犯罪の怖さphoto
旅行会社の被害の現場
3、 ある旅行会社から、「カギが開かないので開けて欲しい」という依頼があり、現場へ行きカギを開けてみると、300kgはありそうな金庫が、壊され、中の書類が散乱しているのです。詳しく聞いてみると、4回も被害に遭い、現金・チケット等数千万円相当を盗まれているというのです。その後警察がやってきて、現場検証がはじまりました。犯人は、ビルとビルの人がやっと入れる隙間をはいり、小さな通風口から侵入し、内側からカギをかけて、ゆっくり金庫を壊したのです。何度も被害に遭いながら、何故きちんとした防犯対策をとらないのか不思議でした。

それ以外にもここでは書けないようなとんでもない被害もありました。
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  被害を未然に防ぐ事が大切
「侵入されてからでは遅い」と強く思います。現在ほとんどの警備会社の機械警備システムは、警備会社に連絡が入り、その後現場付近の警備員が、現場に駆けつける為、平均的に15分前後はかかってしまいます。現場を確認して、警察・消防・オーナー様宅へ連絡するのです。つまり入られて、被害が起こった後の対応が多い為に初期対応が遅れがちです。警備業法でも侵入されて、25分以内にかけつければよいとなっています。

以前ドロボウは、カギ開け3分物 色5分 退出2分の計10分と言われていましたが、最近都会ではカギ開け1分 物色3分 退出1分の計5分となりつつあります。

又最近は、ドロボウも警備会社がどの位の時間で現場に駆けつけるのか、よく知っているのです。
下見の段階で、実際にセキュリティの線を切るなどして、どのくらいの時間で警備員が駆けつけるのか調べたりしているのです。実際に犯罪が起こったのに、侵入の現場に間に合わなかったケースや、警備会社に入っていても、被害にあっているケースがあるのも事実です。

本来、安全・安心・快適に暮らせるはずのマイホームが、日本が、そうでなくなってきている。やはり、一番いいのは、被害を未然に防ぐことではないでしょうか? 現在の事後処理的なセキュリティシステムに疑問を感じずにはいられません。

「自分だけ家族だけ助かろう」「自分の会社だけお世話になっている会社だけ繁栄しよう」 と、過激なことを書きましたが、他人の心配をして、新聞記事の噂話をする前に自分だけはと思う人が増えれば、日本の治安は相当良くなるんじゃないでしょうか?

これからの時代、人も会社もより良きパートナーを選んでいかなければならないと思います。

なんの安全対策もとらない人や会社は、被害に遭う可能性が高く、大切な生命と財産が、危険にさらされた上、会社であれば、貴重なデータが流出してしまい、信用問題になりかねません。
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凶悪化する犯罪
東京都世田谷区で起こった一家4人惨殺事件です。年も押し迫った12月末日頃東京都世田谷区で、一家4人が刃物でメッタ刺しにされて殺害されたのです。4人の中には、幼い子供も含まれており室内は、一面血の海でした。自宅2階を中心に、激しく物色した後があることから警視庁捜査一課は強盗殺人事件と断定し、成城署に捜査本部が設置され犯人の行方を追っているのですが、いまだに捕まっていないのです。検視の結果、お子さんは、首を絞められて殺害。あとの3人は、首から上を容赦なく何カ所もさされており、死因は失血死です。子供を守ろうとしたのか夫婦の両手には、無数の切り傷がありました。

現場は、調布市との境で、都立祖師谷公園や駒沢大学のグランドに囲まれたのどかな住宅地で夜間の人通りは、比較的少ない場所ですが、奥さんが学習塾をされている関係もあって人の出入りは、比較的多いお住まいでした。何の変哲もない普通の家庭が、このような被害に遭ったのです。

最近は、単なる空き巣からこのような強盗事件等手口が、凶悪化する傾向があります。

このお住まいは、学習塾をされていて、比較的多くの方が出入りされていました。玄関をオートロックにするなど、セキュリティシステムを導入されていたら、被害を未然に防げたかもしれないと思うと、残念でなりません。

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被害は窃盗だけではすまない
現代において火のない生活と言うのは考えられません。火災による被害は想像以上に多く、最近では泥棒が盗む物がなくて、腹いせに火をつける等、放火などの被害も多くなっています。

平成13年に日本全国で起こった火災は、63,569件で1日174件です。死者が2,190人負傷者は、8,119人1日当たり死者6人負傷者22人にも上ります。

東京都では、平成13年中に6,933件1日当たり約19件もの火災が起こっています。出火原因で一番多いのが、放火で2,578件です。中でも同1日又は、2日間に同一地域で5件以上発生した連続放火は、前年より5件増です。ついでタバコによるものが、1,035件ガステーブルによるものが、615件となっています。その他火遊び、焚き火、電気ストーブ、電気コンロ等が原因となっています。 以下東京都の平成13年の特徴です。

(1) 火災で怖いのが、火そのものよりも火災に伴って起こる一酸化炭素中毒です。 まだ皆さんの記憶にも新しいと思いますが、新宿歌舞伎町でおこった火災では、44人もの方が亡くなり、一回の火災では、昭和57年に起こったホテルニュージャパンの火災を上回る数字となっています。
(2) 暖房器具からの火災が増えています。
(3) 多発する放火事件は減少傾向にありますが、依然として出火原因の第1位を締め、東京23区内では、江戸川区190件、新宿区144件、板橋区134件の順になっています。
(4) その他飲食店、工場、作業場、遊技場、社会福祉施設、コンピュータ機器やOA機器を扱う施設も多くなっています。
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とんでもない事件も起こっています。9月の中旬頃、東京都町田市で、住所不定無職男性が1階窓ガラスを割って侵入し、ズボンなど数点を盗んだ上、持っていたライターでカーテンのようなものに火をつけ木造2階建て住宅延べ98平方メートルを全焼させたのです。この火災で、2階で寝ていたご主人、2人の女の子と1人の男の子を含む4人がなくなりました。このお宅は5人家族で、奥さんは、パート勤務中で不在でした。 侵入した男性は「これから寒くなるので着るものが欲しかった。4人が亡くなったときいてびっくりしている」と供述しているのです。
男性はこれまでにも同様の窃盗や放火を繰り返していて、刑務所を出て約1週間後でした。父親が以前、町田市に住んでいたことから同市内に戻り、公園に寝泊りするなど転々としていました。

なんという短絡的犯行でしょうか。寝ていたら、突然火に巻き込まれ、4人もの人が亡くなったのです。この犯人は、窃盗後に火をつけるくせがあったそうです。簡単に侵入されていることからして、寝る前に戸締りを確認する。さらにセキュリティシステムを導入する必要があったと思います。


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