■  スパックエキスプレス お客様インタビュー − 株式会社ビクトリー



株式会社ビクトリーは東京都江戸川区に本社工場と5つの店舗を持つ創業38年のクリーニング屋さんです。泥棒に入られたのをきっかけに防犯カメラを導入しました。防犯カメラの導入は「防犯」の役を果たすだけではなく、5つの店舗と本社工場で働く人たちの職場環境をも改善したそうです。どのようなことが働く人たちに役立ったのか、株式会社ビクトリー 専務取締役 高梨将朝氏に伺いました。

■ 株式会社ビクトリーの業態

本社工場は新中川に面して建つ
― 株式会社ビクトリーについて教えてください

株式会社ビクトリー(以下、ビクトリー)は、東京都江戸川区に本社工場と5つの直営店を有するクリーニング業です。今年で創業38年目を迎え、社長は母の高梨美知子が勤めており、私は専務として工場と店舗の運営、実質的な経営に携わっています。従業員は○名です。

クリーニング代というのは不況になると最初にカットされる出費なので、楽な業界ではありませんが、さまざまな試みによって前年と同水準の利益を維持しています。うちの工場には他のクリーニング屋さんがよく見学にきます。特に二代目の経営者には興味深いようです。

■ 汚れ落ちの向上、環境への影響の軽減、従業員に負荷をかけない効率アップの探求

本社工場と併設店舗
― 取り組まれているさまざまな試みについて教えてください

取り組みは大きく2点あります。1点は、クリーニングの目的である汚れをより落とし、しかも人体や環境にやさしいクリーニングを目指していること。もう1点は、従業員の負荷を軽減しながら、効率アップを図ることです。

― 順にお聞きします。まず「より汚れを落とし、人体や環境にやさしいクリーニング」というのは具体的にはどのようなことでしょうか

クリーニングというのは、店による違いが明確にはわかりにくいものです。品質という点でお客様から見えるのは、見た目のシワ、汚れの落ち具合、においでしょう。顧客満足に直にかかわるところなので重点的に取り組んでいます。

におい
ドライクリーニング特有のにおいは、溶剤(家庭洗濯の水に代わるもの)が残留しているということです。よく乾かしていないと残ります。対策として充分な乾燥を行うのはもちろん、乾きやすくて揮発しやすく、においが残りにくい溶剤を選んでいます。

洗剤
より汚れの落ちる洗剤を選びます。リモネンという汚れがよく落ちると評判の柑橘系の成分を混ぜるなど、なるべく天然のものを使用して洗剤の質を良くする試みも行っています。

汚れが落ちる条件の研究
クリーニングは、汚れが落ちる原理(※)など調べれば調べるほど化学の分野です。水、蒸気、機械力、汚れの種類、洗剤の成分、それらのいちばんいい条件が重なるところを試行錯誤を繰り返しながら探しています。

環境保護
クリーニングというのは熱の排出、汚れた排水など環境に対してあまりよくない面があります。環境にやさしいクリーニング店を目指して日々研究を重ねています。

― 従業員の負荷を軽減しながらの効率アップというのはどのようなことでしょうか

電気を使ったさまざまな工夫で働く人の負荷を減らす試みを行っています。仕事をやりやすくするために洗濯機やコンベア、水道の蛇口などを改造します。

工場で働く人は常に複数の仕事をしています。洗濯機を回したら、回したことを忘れないようにしなければいけない。洗剤の在庫も切れないようにしなければいけない。いつも気にかけていることがあるので、目の前の仕事に完全に集中はできないのです。



そこで機械の運転が終わるとパトランプ(パトカーの赤色灯など)が回ったり音が鳴るようにして、機械の動きに気を留めていなくてもいいようにしました。そうやって仕事を足すのではなく引くことによって、頭の中が空になりました。すると洗濯物のシミが見えてくるようになり、お客様の為にしみ抜きに回そうという余裕が出てくるようになりました。そういったことが品質の向上につながっていきました。

機械の活用にはもう1つのメリットがあって、「洗濯機が停まったわよ」と誰かに言われることはその時の精神状態によって負のコミュニケーションに変わってしまうことがあります。いきおい職場の雰囲気が悪くなります。注意や催促など日常使っている言葉を音に代えることで人間関係もより円滑になりました。
※汚れが落ちる原理:
洗剤の力を利用して衣類についた汚れを水などに移動させる


■ 2つの店舗で泥棒に入られた〜防犯カメラ導入のきっかけ

― 素晴らしいマネジメントですね。ビクトリーでは、スパックエキスプレスはどのように活用されていますか

スパックエキスプレスさんからは、最初1店舗に防犯カメラを取り付けてもらいました。その1年後に、本社工場と店舗2箇所に防犯カメラを取り付けました。本社で集中管理する方式にしたので、防犯システムですね。2回目の導入は今年(2008年)の6月です。その後、合い鍵をつくってもらったり、自宅の門扉を交換してもらったり、今度全社でネットワークを構築するのですがそれも営業の和田さんに相談しましたし、我が社がありたい姿に近づいていくためのパートナーとして活用させていただいています。



― 最初の防犯カメラ導入のきっかけはどのようなことだったのでしょうか

2年程前の年末に店舗の1つが泥棒に入られたんです、夜中に。警察に届けたら、まず内部を疑われるんですね。「最近辞めた人やトラブルがあった人はいませんか」とその調査から始まるんです。該当がないとわかって初めて外部犯の捜査が始まるんです。従業員も痛くもない腹を探られるので気分が悪いですよ。実際に内部の犯行ということは多いらしいです。当初は内部を疑われるなど考えてもいなかったので、災難が起こった後の保険などの対策だけしかしていませんでした。起こることを防ぐ対策も徐々に行っていく必要があることを感じました。


■ 防犯カメラ業者の選定〜くれぐれも会社選びは慎重に

― いろいろな防犯対策があると思いますが、防犯カメラにしたのはどういう理由からですか

防犯カメラに目を向けたのは、新聞の折り込みで防犯カメラという対策もあることを知ったからです。折り込みの会社に電話をして説明に来てもらいました。

そうしたら初めての訪問で契約を迫られ、「この場で契約しないのはおかしい」とまで言われました。最初は丁重に「検討させてください」と言っていたのですが、最後には社長が怒って追い返しました。防犯カメラの業界というのはこういう業界なのか、と先入観ができてしまいました。防犯のことだけに、会社選びは慎重にしないといけないと肝に銘じた経験でした。

その後、社長がホームページを随分たくさん比べて、スパックエキスプレスさんを探し出しました。スパックさんのページには、スパックさんの社長の顔写真が載っていて、その写真を見て「この人だったら大丈夫だろう」と当社の社長が言うんです。そこで連絡をして来ていただきました。

営業さんとうちの相性が合うかどうかがいちばん気がかりでした。スパックさんは前の威嚇するような業者と対照的に、こちらの質問には時間をおしまず丁寧に熱心に応えていただいて、いい印象を持ちました。

■ 防犯カメラ導入時に検討したこと〜警備会社と比べて

― 実際に導入を決めるまでに検討したことや気がかりだったことはどのようなことでしたか

以下の3点について検討しました。
1、警備会社のセキュリティとくらべてどうか
2、防犯カメラの映像を録画したい
3、費用面で前の警備会社への支払と代わらない支出で済むかどうか

― 順にお聞きします。警備会社のセキュリティと比べてとはどのような

それまで、営業時間中になにかあったときに非常通報のようにしてかけつけてくれるサービスを警備会社と結んでいました。その契約は営業時間内だけだったので夜中の泥棒には対処できなかったわけです。

防犯カメラと共に、不審者を検知して画像と共に通報するシステムも導入すれば夜間の防犯対策もできるし、警備会社と契約しての防犯対策よりメリットがありました。

― 録画というのは

以前、泥棒に入られたときに内部を疑われて嫌な思いをしました。そういうときに防犯カメラの録画があれば、内部でないことを証明できます。カメラで見張られていることがわかれば侵入者も警戒しますし、なにかあったときの証拠になります。

― 費用面ではどのように考えたのでしょうか

それまでの警備会社との契約と代わらない出費で導入できるかどうかを検討しました。

月に約6万円を支払っていましたが、リースの組み方では同じような費用で済みそうなことがわかりました。その上、警備会社との契約は月極なのでずっと支払が続きますが、リースはいつか終わりがきて、その後はわずかの支払になることも魅力でした。

■ 導入効果〜費用対効果の『効果』が勝る

― 導入してから効果として感じていることを教えてください

明確に効果として感じていることは2点あります。
第一に、会社のあらゆるセキュリティ対策ができたこと。

・ネットワークカメラを使用しているので、どこにいても、海外にいてさえも社内を見ることができる ので安心していられます。
・火災報知器と人体検知器、防犯カメラを付けたので、事務所のあらゆるセキュリティ、侵入者の 検知もそうですし、火災の発見などあらゆる防御ができるようになりました。
・入口のセキュリティーキーもカードだとなくしてしまう人もいるので指紋方式にしてもらいました。

第二に、防犯面の対策だけではなく、店舗管理という面で大きな効果があったこと。

これはまったく予期していない効果でした。どういうことかというと、防犯カメラを導入するとき、従業員に「防犯強化の為である」という説明をしましたが、従業員は「自分たちを監視する道具だと思わないだろうか」という心配していました。ところが「カメラを付けてくれて正解です」という意見が店舗からありました。

さぼりぐせのある人がいて仕事に差し障りがある、と。しかし告げ口をするのもイヤだし、周りは迷惑だし、ということで悩んでいたそうです。真面目に仕事をしている人にとっては、カメラがあることはさほど問題ではないということですね。店舗は管理者が不在のことが多いので、カメラ取り付け後はしっかりとした感じになりました。心配していたこととは逆に信頼関係ができた気がしています。

■ スパックエキスプレスへの評価

スパックさんは売りっぱなし
でないところが何よりいいですね
― スパックエキスプレスに対しての評価をお聞かせください

スパックさんを以下の点で評価しています。
1、なんでも相談できるところ
  いろんなことを相談させていただいています。クリーニング業界
  はITの導入が遅れているのですが、これからは活用が増えてく
  ると思います。スパックさんはなんでも相談できるのでご縁がで
  きたことに感謝しています。

2、機動力があること
  防犯カメラの導入を決定した後、今までの契約を断りづらかった
  のですが、その辺まで踏み込んでフォローしてくれました。親身
  になって動いてくれ、どんなことでも「うちの業務範囲ではありま
                     せん」と言われることはまずないので頼りにできます。

3、営業ということを前面に出さずに対応してもらったこと
  売ってなんぼではなく、うちに合った提案をしてもらえたので会社として信頼できます。

■ 同業者が見学にくるクリーニング工場

― 冒頭でお聞きした工場見学に来られる方のお話しを聞かせてください

洗濯屋という仕事は、若い人が大学を卒業して「洗濯屋になるんだ」という業種ではないんですね。私もそうでした。20代の頃は正直、格好悪くて仕方がないんですよね。そんな中でも続けてこられたので、新しいものを取り入れたりしてやっているところを見てもらって、若い人に興味を持ってもらえたらと思っています。

■ 今後の期待

― スパックに対する今後の期待があったらお話しください

スパックさんには、わかりやすく引っ張っていってくれるパートナー的な存在で進んでいってもらいたいと思います。

クリーニングにくるお客様には「このシミは落ちますか?どうですか?」と受付の人に聞いても知識がないからムダだというあきらめがあると思うんです。ITとカメラを使って、もう少し踏み込んだアドバイスができるようなシステムをつくれないかというところでも防犯カメラには興味を持っています。そういうことはどこに頼めばいいのかわからないので、そういった面でもスパックさんには期待をしています。

あえて要望を言うとすれば、防犯システムの機器類の操作は、われわれパソコンを日常で使い慣れない業界では1日やそこらでは覚えられるものではないので、定期的に訓練できるプログラムがあると助かります。今後ともよろしくお願いします。

ビクトリー専務 高梨氏(右から2人目)を囲んでスパックのメンバー

お忙しい中、ありがとうございました。


※ 株式会社ビクトリーのWebサイト
※ 取材日時 2008年11月